rader
れーだー

意味
RAdio DEtection and Rangingの略で、日本語では電波探信儀(電探)とも呼ばれる。
水平方向に回転するアンテナから電波を発射し、返ってくるまでの時間をもとに他の船舶や障害物の距離および方位を得るための装置。
船舶設備規程では、総トン数300トン以上の船舶または旅客船に搭載が義務付けられており、総トン数が3,000トン以上の船舶は独立に、かつ、同時に操作できる2つの航海用レーダーを搭載しなければならない。(ただし、国際航海に従事しない旅客船であつて総トン数150トン未満のもの及び管海官庁が当該船舶の航海の態様等を考慮して差し支えないと認める場合には、この限りでない。)
また、先述の規定によりレーダーを搭載している船舶のうち、総トン数500トン未満の船舶は「電子プロッティング装置」、総トン数500トン以上の船舶には「自動物標追跡装置」、また、総トン数1,000トン以上の船舶には「自動衝突予防援助装置(ARPA)」を搭載することが義務付けられている。
商船にはXバンドレーダーが搭載される。これは、GMDSSのSARTの映像を受信できるレーダーがXバンドレーダーだからである。
2台のレーダーを搭載する場合は、Sバンドレーダーと併用することがある。
これは、波長が長くXバンドレーダーよりも雨雪の影響を受けにくいからである。
レーダーを効果的に使用するためには、ゲイン(利得),海面反射抑制(STC),雨雪反射抑制(FTC)を調整し、ベクトルの切り替え(真/相対運動)、North/Course/Head UPといった方位環の設定が大切である。
本船に同一バンドのレーダーを搭載する場合、混信により偽造が生じることがあるが、パルス幅を調整することで少なくすることができる。
出典: 船舶設備規程146条の12〜16
No.51 編集日:2025-10-06 02:23:53 編集者:森永